全身麻酔中のBISモニターの目的と波形の見方を押さえよう!

手術室では全身麻酔をかけた状態で手術が行われますが、術中の麻酔看護もオペナースの仕事の一つです。

手術の中にはBISモニターを装着して行われるものもありますが、「BISモニターを使う目的が分からない」人もいるのではないでしょうか?

BISモニターは麻酔による眠りの深さを知ることができるので、手術を安全に行うために使われています。

今回は、全身麻酔中のBISモニターの目的と波形の見方についてお伝えします。

BISモニターは脳波を見ている

全身麻酔(静脈麻酔)の時に使用されるBISモニターですが、新人ナースの中には「なんでつけているのか分からない」と思っている人もいるはず。

BISモニターは術中の脳波の変化を見ており、全身麻酔(静脈麻酔)の手術を安全に行うために役立っています

BISモニターの役割

手術の中でもBISモニターは、局所麻酔ではなく全身麻酔(静脈麻酔)の手術で使用されることが多いです。

これは麻酔にかかっている患者さんの眠りの深さを数字で見るためのものであるため、全身麻酔(静脈麻酔)で使用されるのです。

全身麻酔中のモニタリングでは、血圧・脈拍・心電図・SpO2などを行いますが、これらの値からは麻酔の深さを知ることはできません。

BISモニターを使うことで、術中の麻酔の効き具合を数字で見ることができるのです。

麻酔中のBISモニターの変化

術中のBISモニターは、患者さんの状態に合わせて脳波に変化が見られます。

覚醒している状態の脳波は、小刻みに波打っていますが、麻酔の濃度が高くなるにつれて波が高く変化します。

脳波の波が大きくなればなるほど、眠りが深いことが分かります。

術中にしっかり麻酔が効いている状態であれば、脳波は深い大きな波になっておりBIS値も60以下を指しています。

逆に術中に脳波が細かい波になりBIS値が60以上に上がった場合は、術中覚醒の危険性があるため注意が必要になります。

麻酔によって脳波が変化するのはなぜ?

BISモニターは脳波の変化を目視化したのものですが、麻酔がかかると脳波が変化するのはなぜ?と思った人もいるかもしれません。

脳波の発生は、脳に存在しているニューロンの電気活動によるものです。

麻酔がかかると脳波が揃って視床から出されるリズムの周波数に合うことから、麻酔で眠っているときは大きな波のような脳波に変化します。

このように脳のニューロンの電気活動によって脳波を拾い、BISモニターで観測できるようになっています。

BIS 値は鎮静レベルの目安

BSIモニターには脳波と数字が表示されますが、この数字は全身麻酔の鎮静レベルの目安となっています。

麻酔がかかり深い眠りに入っている状態は40〜60と言われており、BIS値が70〜80の場合は、眠りが浅くいつ覚醒してもおかしくない状態であり抜管後などに見られます。

この数字はあくまで目安であり、80になったから目覚めると言い切ることはできません。

目覚めるタイミングまでは推測が難しいですが、覚醒するまでの目安として判断することができます。

BISモニターの装着のポイント

BISモニターを使うときは、患者さんのおでこの部分にセンサーを装着することが必要になります。

センサーがしっかり貼れていないとBIS値がしっかりモニターに反映されません

BIS値をしっかり反映させるためには、電極と皮膚の抵抗を最小限にする必要があるため、センサーを貼る部分をアルコール綿で拭き皮脂をしっかり落とすことが大切です。

センサーを接続してモニターに脳波が表示されれば準備はOKです。

BIS 値が60以上はキケン!

術中はBIS値にも注意しながら看護を行なっていくことが大切ですが、 術中にBIS値が60以上になった場合は注意が必要です。

BIS値は術中の覚醒度を表しているため、手術の途中でBIS値が上昇しているということは麻酔が中断され、術中覚醒が起こる危険性が考えられます。

全身麻酔を行うときはメインルートの側管からプロポフォールやレミフェンタニル塩酸塩などを投与しますが、ルートからの投与が止まってしまうと術中覚醒が起こります

手術を安全に進めるためにも、メインルートの点滴も注意して観察することが大切です。

BIS 値の低下はそこまで危険ではない

手術中はBIS値が変動しますが、数値が低下する場合もあります。

BIS値が20〜30以下に下がっている場合は、麻酔薬の投与が多い場合が考えられます。

BIS値が高い場合は麻酔がしっかり効いていないことが考えられますが、BIS値が低い場合は麻酔がしっかり効いているので安全性が高いことが言えます。

麻酔がしっかり効いている状態なので、緊急性があるほど危険な状態ではありません。

BISモニターに慣れるために

手術室では様々なME機器を使用する機会も多く、麻酔器のモニタリングの技術も身につける必要があります。

新人ナースの中にはモニタリングが苦手に感じている人もいると思いますが、しっかり理解しておくことで、読めるようになります。

手術室ではモニタリングが重要になるので、勉強して慣れておくようにしましょう。

自分でも調べて分からない部分があるときは、麻酔科医に質問することも方法の一つです。

BISモニターの勉強にオススメ

手術室ではモニタリングを看護として必要になる知識ですが、苦手に感じている人も多いと思います。

特にBISモニターなど難しく感じてしまいますが、しっかり身につけておくことが大切です。

この参考書では術中に必要なモニタリングが詳しく載っており、今回のBISモニターについても紹介されています。

分かりやすく紹介されているので、新人ナースの勉強にも活用できる1冊です。

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