腹腔鏡下胆嚢摘出術(ラパコレ)で頭側を上げる根拠と知識

腹腔鏡を使用する時は、ローテーションをかけたりと開腹の手術とは少し違う点が多いです。

ラパタンやラパコレと呼ばれる胆嚢摘出の手術の際も、ベッドの頭側を下げて体位を固定します。

なぜ胆嚢摘出のオペの時は頭側を下げるの?と疑問に思った人もいるかもしれません。

今回は、腹腔鏡下胆嚢摘出術(ラパコレ)で頭側を上げる根拠と知識についてお伝えしていきます。

ラパコレは腹腔鏡下胆嚢摘出術の略

胆嚢摘出術はよくラパコレと言ったり、ラパタン(胆)と略して使われることが多いですが、どちらも同じ胆嚢摘出術を表しています。

ラパコレやラパタンは、腹腔鏡を使った胆嚢摘出術を指していますが、これは腹腔鏡という意味のLaparoscopic(ラパロスコピック)のラパと胆嚢のタンを合わせて呼んでいます。

ラパコレは、Laparoscopic cholecystectomy(ラパロスコピック コレシステクトミー)の略です。

ドクターや手術室によって呼び方は違いますが、意味は同じです。

胆嚢摘出術は胆石症やポリープに対して行われる

胆嚢摘出術は胆石症やポリープなどが認められた場合に行われますが、全ての症例に腹腔鏡下で行う訳ではありません。

腹腔鏡が適応できる症例は限られており、症状によっては開腹手術で胆嚢摘出を行うこともあります。

腹腔鏡下で手術ができない症例は以下の通りです。

  • 炎症がひどい急性胆嚢炎
  • 胆嚢炎を繰り返して胆嚢周囲に癒着を認める
  • 胃や十二指腸の手術の既往歴がある

これらの症例に対しては腹腔鏡下ではなく、開腹手術で胆嚢摘出が行われることがあります。

腹腔鏡下から開腹手術に切り替わることもある

腹腔鏡下で胆嚢摘出が行われている場合も、予想以上に癒着が酷い場合などは、術中に開腹手術へと術式変更が行われることもあります。

腹腔鏡下では視野も限られ、術中操作も制限されてしまうため、開腹して手術を続行することもあるので、腹腔鏡下で行われる手術の時は術式変更も頭に入れておく必要があります。

腹腔鏡手術から開腹手術に術式変更した時の体験談と対処法
腹腔鏡下の手術では、開腹手術への術式変更を予測して準備を行いますが、事前に患者さんの検査データーやMRIの結果などから癒着の程度やリスクなどを予測することも可能なので、情報収集をしっかり行い準備しておきましょう。

ラパコレの体位は仰臥位

腹腔鏡下胆嚢摘出術の術中体位は仰臥位ですが、頭側にローテーションをかけることが多いです。

ローテーションのかけ方は、頭を約15〜20度上げ、患者さんの右側も約10度ほど傾けます。

ローテーションの角度や方法は、ドクターが設定することも多く、ローテーション後の体位の確認が重要になります。

ローテーションの完成図のイメージとしては、頭側が上がり、左側に傾いている状態です。

患者さんの体型などによってはズレが生じてしまい、圧力がかかり褥瘡の原因となるので、傾いて下になっている方の観察をしっかり行いましょう

ローテーションは視野を確保するため

ラパコレの手術では、患者さんの頭を上げて左に傾けるという体位をとりますが、これは腸管を左下にずらして視野を確保するためです。

胆嚢は右側にある肝臓の下に隠れるようについています。

そして胃や大腸に囲まれ空間がない状態なので、オペを行いやすいように左下に傾けて空間を作るのです。

腹腔鏡下ではカメラポートを含めて4ポートで術中操作を行うため、他の臓器を傷つけないようこのようなローテーションをとっているのです。

術中体位を理解するために

ラパロで行われる手術はローテーションをかけることが多いですが、術中に行われる操作には必ず根拠があります。

看護技術も根拠に沿ってケアを行いますが、手術室では術中操作の根拠を理解しておくことで、手術を理解することができ介助もスムーズにできます。

入職したばかりの新人オペナースは、少しずつ知識を身につけていくことで成長につながります。

手術の流れと体位の勉強にオススメ

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