手術室は一般病棟とは違う環境なので、最初は戸惑うことも多いと思います。
手洗いや清潔操作、滅菌物の扱いなど、覚えることがたくさんあるので勉強が大変です。
でも、先輩は全てを一から教えてくれるわけではなく、自分で勉強が必要な部分がたくさんあります。
新人オペナースの悩みは「勉強」
配属された新人オペナースの悩みで一番多いのが「勉強」です。
勉強をどうやって進めていけば良いか分からない、勉強の方法やどんな参考書を活用すれば良いの?という悩みを抱えている人がたくさんいます。
手術室の勉強は術式や科目によって変わってくるので、勉強量もかなり多くなります。
毎日、術式に物品に器械に覚えることが多くて嫌になる!人もいるのではないでしょうか?
術式などの専門的な勉強も必要になりますが、新人オペナースには「基本知識」が必要です。
それでは、配属されたらすぐに使える新人オペナースにオススメする参考書を見ていきましょう。
新人オペナースにオススメの参考書
配属されたばかりの頃は右も左も分からない状態だと思います。
プリセプターなどの指導の先輩が付いてくれますが、業務が忙しいこともあり基本中の基本的な部分は教えてもらえないと感じることも…。
そんな新人看護師にオススメしたい参考書が、「手術看護1UP 現役オペナースが教える!一皮むける現場力アップ本 [ はらカトリーナいそこ ]」です。
この参考書は、手術室に必要な基本中の基本からしっかり説明されているので、新人オペナースにピッタリの内容になっています。
可愛いイラストが描かれており、文中の文字も手書きが多いので、活字が多くて苦手な人でも絵本感覚で読める内容になっています。
基礎から応用まで幅広い内容
本の内容は、4章で構成されており、基本から応用まで幅広い知識を身につけることができます。
目次は以下の通りです。
1章 基礎・準備編〜100%の準備をしよう〜
①手洗いとガウンテクニック
②手術室のしくみと環境
③スタンダードプリコーション
④器械の展開と準備
2章 実践編
①患者入室・麻酔中のモニタリング
②麻酔の導入と手術体位
③麻酔覚醒時のケア
④器械出しの上達
3章 緊急編〜“ドキッ”としても慌てない!〜
①予期せぬ大出血
②挿管困難
③SpO2の突然の低下
④緊急手術と迅速導入
⑤心電図異常
⑥異常な高体温
4章 知識発展編〜もっともっと勉強しよう!〜
①硬膜外麻酔
②全身麻酔と使う薬
③麻酔科医による術前診察
④術中に使う検査とデータの見方
それぞれの項目でイラストを使って紹介されているので、初心者でも読みやすいです。
オペナースに必要な基本知識だけでなく、発展した知識まで身につけることができるので、新人だけでなくずっと活用できるアイテムです。
この本を実際に読んだレビュー
実際にこの本を購入して読んだのでレビューを紹介していきます。
この本のイラストに惹かれて購入しました。
中身も可愛いイラストが多く、参考書というより絵本に近いような印象を受けました。
看護の専門書は内容が難しいものも多いので、イラストに癒されながら分かりやすい説明が載っているのですぐに読めました。
ページ数もそれほど多くないので30分もあれば全ページ読めてしまうボリュームです。
でも、内容はしっかり紹介されており、根拠が書かれているので勉強になりました。
著者が手術室の看護師ということで、現場の目線、新人看護師の目線で書かれており、読みやすかったです。
ページの合間に失敗したエピソードも出てくるので、共感できることも多かったです。
新人の頃にこの本に出会っていたら…と思えるほど充実した内容です。
配属されたらすぐに使える知識がたくさん載っているので、後輩に勧めたいと思います。