側臥位は呼吸器系の影響に注意!体位固定のコツと観察ポイント

術中の体位固定は褥瘡を予防するためにもしっかり行う必要があります。

側臥位は肺や食道などの手術で必要になる体位であり、下側の部位は圧が高くなり褥瘡のリスクが高くなります。

また、側臥位は呼吸系にも影響を与える体位でもあるため、呼吸状態の観察も必要になります。

側臥位の手術は、外科や泌尿器科、整形外科でも必要になる体位なので、ポイントをしっかり押さえておきましょう!

今回は、側臥位の体位固定のコツと観察ポイントについて紹介していきます。

側臥位は呼吸器系に影響する

側臥位は、横を向いた状態でベッド上に固定を行う体位ですが、呼吸器系に影響が見られることがあります

特に下側の肺は、上側の肺と比べて肺胞が十分に拡張できずガス交換が難しい状況になります。

その理由としては、心臓などの臓器が肺や横隔膜を上から圧迫することと、腋窩下の枕が下から圧迫してしまうためです。

ガス交換は難しい状態になりますが、下側の方が重力の影響で肺血流量は増加します。

そのため、肺血流量は多いのにも関わらず換気が少なく、ガス交換の効率が悪い状態になってしまいます。

側臥位の褥瘡好発部位

側臥位は、他の体位と比べると下側が受ける圧が高くなるため、褥瘡のリスクが高くなります。

特に、痩せて骨が当たっている高齢者などはハイリスクになります。

側臥位の褥瘡好発部位は以下の通りです。

  • 耳介部
  • 肩部
  • 腸骨部
  • 大転子部
  • 膝部
  • 外踵部

側臥位ではこれらの部位の圧が高くなってしまうため、徐圧を行うことが大切です。

側臥位のポジショニング

側臥位のポジショニングは、体圧分散マットや枕などを上手く活用して固定することがポイントになります。

それぞれの部位ごとに見ていきましょう。

頭部は耳に注意

側臥位になると耳が下敷きになるため、耳がつぶれていないか確認することが必要です。

枕も減圧効果の高い枕を使用するなどの対策が大切です。

上肢は神経損傷に注意

上肢は手台に固定を行うため、神経損傷に注意する必要があります。

下側の上肢の腕神経叢の圧迫を防ぐために腋窩枕を使用します。

手台に固定する腕は、肩より挙上させないよう高さに注意しましょう。

下側の腕は、90度に外転させて手台に乗せて落ちないように固定します。

下肢は両下肢の重なりに注意

下肢は両方の下肢が重なってしまいますが、可能な限り開いて重ならないように固定します。

両下肢が重なってしまうと、下肢の動脈や静脈、総腓骨神経への圧迫を生じてしまうため注意が必要です。

また、固定帯で固定を行うときは、腓骨小頭を圧迫しないように固定を行います。

体側は支持器が当たらないように注意

体側の固定は、側板などの支持器を使用しますが、接触面積が広くとれる背部や下腹部に当てて固定を行います。

また、側板は直接当てると圧迫してしまうため、補助枕や保護グッズを使用して当てるようにしましょう。

痩せている場合

手術を受ける患者さんの中には、痩せが著名で骨が突出している人もいると思います。

骨突出がある場合は、体位変換を行う前に腸骨部や大転子部に保護シートを貼るなどの対処が必要です。

術前の観察ポイント

術中の体位固定による褥瘡を予防するためには、術前の観察とアセスメントが大切になります。

側臥位の観察ポイントを押さえておきましょう。

・側臥位面の観察(骨突出の有無や程度など)
・皮膚の状態
・体圧分散寝具の準備
・上肢(動きや関節拘縮、麻痺の有無など)

術前訪問の時にはこれらの観察をしっかり行うことで、褥瘡発生の可能性をアセスメントすることができます。

褥瘡発生のリスクが高いと判断した場合は、体圧分散寝具の準備などを行いましょう。

側臥位で褥瘡を予防するために

側臥位は下側の圧が高くなってしまうため、褥瘡発生のリスクも高くなってしまいます。

特に、高齢者は骨突出などが見られることもあるため、予防するための対策が必要になります。

側臥位への体位変換は主治医やスタッフで行いますが、最終確認は担当看護師の責任になるため、自分の目で確認することが大切です。

術中体位によるトラブルを防ぐためにも、側臥位のポイントを押さえて実施しましょう!

術中体位の勉強にオススメの参考書

手術中の体位固定は、先輩の見よう見まねで身につけるだけでは褥瘡を予防することはできません。

拠をしっかり勉強して実践することが大切になります。

この参考書では、手術の体位固定について固定方法から留意点まで細かく紹介されているので理解しやすいです。

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