パンペリって何?手術室で聞く専門用語をオペナースが解説!

オペ室で働いている新人ナースの中には、色々な専門用語が飛び交い分からないと悩む人もいるのではないでしょうか?

手術室では様々な略語や専門用語が使用されるので知っておくことが求められます。

パンパリはオペ室でもよく耳にする専門用語の一つです。

今回は、手術室でよく聞くパンペリという専門用語についてお伝えします。

パンペリとは腹膜炎のこと

オペ室で耳にすることが多いパンペリですが、これは腹膜炎のことです。

パンペリとはpanperitonitisの略であり、腹膜炎を起こしている状態の症例に対してこのように呼ばれることが多いです。

オペ室ではよく「緊急でパンペリが来た!」「開けたらパンペリだった」などと使うことが多いです。

パンペリ(腹膜炎)が起こる原因

パンペリは腹膜炎を指しますが、腹膜炎は他の臓器の疾患の影響により腹膜に炎症が起きている状態です。

パンペリが起こる原因としては、消化管穿孔が挙げられます。

消化管穿孔は、消化管に穴が空いた状態であり、腹膜に細菌が感染し腹膜炎になります。

虫垂炎(アッペ)でよく見られる症状であり、胃潰瘍による胃穿孔や大腸穿孔、外傷、腹腔内膿瘍、がん性腹膜炎なども原因として考えられます。

腹膜炎の症状は?

腹膜炎には限局性腹膜炎と汎発性腹膜炎の2つの種類があります。

限局性腹膜炎は、炎症が一部分だけに起きているものですが、汎発性腹膜炎は腹膜全体に炎症が広がっている状態です。

腹膜炎の症状は激痛を伴うことでも知られています。

基本的に痛みは持続して、吐き気や嘔吐、腹部膨満感などが見られることもあります。

オペ室では緊急手術でパンペリが多い

パンペリは原因によっては緊急手術が必要な場合も多いので、オペ室では緊急手術で遭遇する可能性が高いです。

緊急手術を受ける患者さんは虫垂炎によるものも多く見られます。

緊急の場合はホワイトボードなどに「パンペリ」という文字が記入されることが多いので、消化管穿孔の患者さんであることが反射的に頭に浮かぶようにしておきましょう。

また、逆に虫垂炎(アッペ)で緊急手術で入ってきたと思ったら、開けたらパンペリを起こしていたということもあるので予測して準備することが大切です。

オペナースが体験したパンペリの症例

私が勤務していた手術室では緊急手術でパンペリがくることが多かったです。

中には術後合併症でパンペリを起こした症例もありましたが、アッペや大腸穿孔で緊急手術を行うこともありました。

中でも大腸穿孔の症例はかなり対応が大変だったのを覚えています。

開腹すると大量の便が…

パンペリで緊急手術を行った患者さんですが、開腹すると同時に腹腔内に大量の便が溢れかえっている状態でした。

量も多く粘度もあったので吸引器が詰まってしまい便の回収が困難になり、スプーン状のものですくい出すほどでした。

大量の生理食塩水で洗浄

便が回収できたので洗浄を行いますが、あまりにも汚染範囲が広かったため、大量の生理食塩水で洗浄を行いました

準備していた本数では足りず、他の手術室に保温してある生理食塩水を取りに走り、合計40L近くを使って洗浄しました。

洗浄後は手袋を履き替え、不潔になった器械を全て下げて穿孔部位の切除と人工肛門を増設して終了しました。

手術は無事に終了し、患者さんの容態も安定していたので安心しました。

パンペリの時の手術のポイント

パンペリは緊急手術でくることも多いですが、手術を担当するときは以下のポイントに注意することが必要です。

  • 十分な生理食塩水の準備
  • ドレーンの準備

パンペリの症例にもよりますが、穿孔している場合は必ず洗浄を行うので、十分な生理食塩水を準備しておくことが必要になります。

また、ドレーンを留置して帰室するためドレーンの準備もしておきましょう。

緊急手術となるとバタバタしてしまいますが、準備が不十分だと手術が進まないので、しっかり準備に取り掛かりましょう。

専門用語に慣れるために

手術室では様々な医療用語が飛び交っていますが、新人の間は理解できないことも多いと思います。

配属されたばかりの頃は分からなくて当たり前なので、積極的に先輩に聞くことが大切です。

また、緊急手術時はイレギュラーな対応が多くなるので、事前に準備をしっかり行い術野を見ながら必要なものを予測して動くことも求められます

最初は緊急時の対応にも慣れないことが多いですが、経験を重ねることで対応できるようになります。

消化管の手術の勉強にオススメ

緊急手術では様々な症例に遭遇することも多いですが、パンペリや虫垂炎などの消化管疾患も多いです。

緊急時には術式変更やイレギュラーな対応が必要になるので、慌てないためにも基本をしっかり身につけておくことが必要になります。

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