消化器外科の手術で行われる自動吻合器・自動縫合器の仕組みと使用場面

手術室で働く新人ナースの中には、自動吻合器や自動縫合器の仕組みが気になる人も多いのではないでしょうか?

消化器外科の手術では、自動吻合器や自動縫合器などの器械を扱う場面も多いです。

自動吻合器などは器械出しがセッティングを行うので、扱い方を理解ておくことが必要です。

今回は、消化器外科の手術で行われる自動吻合器・自動縫合器の仕組みと使用場面についてお伝えします。

自動吻合器とは吻合する時に使用される器械

自動吻合器とは、消化管の手術で使用される器械のことです。

自動吻合器を使用することで、簡単に消化管同士を吻合することができます。

吻合を行うときは手縫いでつなぐこともありますが、最近では自動吻合器を使用することが多いです。

消化管の吻合で使用される

胃切除などの手術では再建を行う際に消化管同士を吻合しますが、この時に自動吻合器が使用されます。

主に、胃切除や腸管の手術で使用される器械です。

自動縫合器とは縫合で使用される器械

自動縫合器とは、消化管を縫合する時に使用される器械のことです。

ワンタッチで縫合できるので、消化管の手術で使用される機会も多いです。

消化管を切断する時に使用される

消化管の手術では、腸管を切断する時に使用されるだけでなく、腸管同士をつなぐ時にも使われます。

消化管オペで使用される自動吻合器と縫合器の種類

消化管のオペで使用される自動吻合器と自動縫合器の種類を見て行きましょう。

自動吻合器(EEA™️)

手術室で使用されている、主な自動吻合器としてEEAがあります。

読み方はEEA(イーイーエー)とそのまま呼ばれることも多いです。

ドクターによっては、吻合器、つなぐやつ、EEA、ステープラーなど個人差がありますが、全て自動吻合器のことを指しています。

EEAにはサイズがあり、症例に合わせたサイズのものが手術で使用されます。

自動縫合器(エンドGIA™️)

消化管の切断や縫合で使用されている自動吻合器ですが、エンドGIAと呼ばれるものです。

読み方はエンドGIA(エンドジーアイエー)であり、ドクターによって、GIA、ステープラーなどと呼ばれることがあります。

エンドGIAには、ステープラーの部分に様々な種類があり色分けされているものもあります。

手術によって使用するステープラーも異なるので、必ず指示を受けてダブルチェックをしてから術野に出します。

自動吻合器と自動縫合器の仕組み

手術室で働き始めた新人ナースの中には、自動吻合器や自動縫合器がどのような仕組みになっているのか疑問!と思っている人もいると思います。

管理人もオペ室で働き始めたときは、EEAやGIAで吻合、縫合する場面を見て、なぜ繋ぐことができるのか不思議に思っていました。

自動吻合器、自動縫合器の仕組みについて見ていきましょう。

ステープラーによって縫合・吻合される

EEAやエンドGIAは、ステープラーによって縫合・吻合ができる仕組みになっています。

縫合、吻合したい組織に挟み込み、操作を行うことによって、ステープラーが組織に入り込んで繋ぐことができます。

自動吻合器(EEA™️)の仕組みと使い方

EEAは吻合したい部分にアンビルヘッドを固定し、本体を吻合する組織越しに合体させることで吻合できる仕組みになっています。

吻合する側にはアンビルヘッドをセッティングし、本体を使用する側は回転ノブを回すと本体から針が出てくるので、組織に貫通させます。

アンビルヘッドと本体を合体させ、ハンドルを握るとステープラーが出てきて吻合されます。

吻合できたら、回転ノブを回転させて自動吻合器を取り出します。

本体にアンビルヘッドが付いている状態で、器械だしの手元に戻ってきます。

自動縫合器(エンドGIA™️)の仕組みと使い方

エンドGIAは、縫合・切断したい部分をハサミ込み、操作を行うことでステープラーによって縫合できる仕組みになっています。

自動吻合器(EEA™️)の主な使用場面

自動吻合器であるEEAの主な使用場面を見ていきましょう。

幽門側胃切除

幽門側胃切除では、残った残胃と十二指腸断端を吻合する時にEEAを使用します。

S状結腸切除

S状結腸切除では、肛門と腸管を吻合するときにEEAを使用します。

本体側を肛門から挿入し、腸管側にアンビルヘッドを固定して繋ぎます。

自動縫合器(エンドGIA™️)の主な使用場面

自動縫合器であるエンドGIAの主な使用場面を見ていきましょう。

幽門側胃切除

幽門即胃切除は、胃を切除する時にエンドGIAを使用します。

右半結腸切除

右半結腸切除では、回腸断端と横行結腸を側側吻合でつなぎ、2本の腸管を繋ぐ時にエンドGIAが使用されます。

S状結腸切除

S状結腸切除では、S状結腸を切断する時にエンドGIAを使用します。

自動吻合器・縫合器の扱いのポイント

自動吻合器や自動縫合器は、器械だしがセッティングを行う必要があるので、取り扱い方法について理解しておくことがポイントになります。

エンドGIAは使用する部位によってカートリッジの種類が異なることもあるので、事前にチェックしてから清潔野に出すことが必要です。

また、腸管切断や腸管内に触れたカートリッジは、不潔扱いになるので、清潔・不潔をしっかり区別するように注意しましょう。

EEAの場合は、アンビルヘッドがついた状態で戻ってきているかも確認することが必要です。

消化器外科の手術に慣れるために

消化管の手術では自動吻合器など器械を扱う場面も多いので、苦手に感じている人もいると思います。

自動吻合器や自動縫合器は使用される場面が決まっているので、手術の流れを理解することで準備に慌てずに済みます。

また、自動吻合器の扱いに慣れていない新人ナースは、自信が持てるようになるまで練習するようにしましょう。

手術をこなすことで、自動吻合器や自動縫合器の扱いに慣れることができます。

消化器外科の術式の勉強にオススメ

消化管の手術は、オペナースの基本とも言える手術なので、しっかり理解しておくことが必要になります。

最近では腹腔鏡によるオペが増えていますが、開腹手術の術式が基本になるのでしっかり身につけておくことが大切です。

この参考書は、消化器外科で行われる手術の術式や手術の流れが詳しく紹介されているので、新人ナースの予習や復習にピッタリです。

手術の流れだけが細かく載っているので、次の展開が理解しやすく、勉強に活用できる1冊です。

 

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