右半結腸切除術【開腹】の術式と流れ

右半結腸切除術は上行結腸ガンなどの大腸ガンの際に選択される術式です。

腹腔鏡下でも行われることが多いですが、開腹手術は基本になるため新人ナースが担当することも少なくありません。

特に腸管の操作では清潔・不潔に注意して操作を行うことが必要になります。

今回は、右半結腸切除術【開腹】の術式と流れについてお伝えします。

右半結腸切除術とは?

右半結腸切除術とは、上行結腸と盲腸、横行結腸の半分あたりまでを切除する手術になります。

切除後は、残った横行結腸の半分と回腸の断端を吻合して再建を行います。

右半結腸切除術の適応疾患

右半結腸切除術の適応疾患としては、下記のようなものが挙げられます。

  • 盲腸ガン
  • 上行結腸ガン
  • 横行結腸ガン

右半結腸切除術の体位と麻酔方法

次に、右半結腸切除術の体位と麻酔方法について見ていきましょう。

右半結腸切除術の体位

右半結腸切除術の体位は仰臥位になります。

腹腔鏡とは異なり、ローテーションなどは行いません。

手術時間は3時間程度ですが、症例によっては長引くこともあるため褥瘡の発生に注意が必要です。

右半結腸切除術の麻酔方法

麻酔方法は全身麻酔と硬膜外麻酔を併用して行われます。

右半結腸切除術の術式と流れ

右半結腸切除術の主な流れは次のようになります。

  • 麻酔・体位固定
  • 皮膚切開
  • 上行結腸を授動する
  • 血管処理
  • リンパ節郭清
  • 腸管の切除
  • 吻合・再建
  • 洗浄
  • ドレーン留置
  • 閉創

術式と細かい内容の流れについて見ていきましょう。

麻酔・体位固定

硬膜外麻酔の処置後、全身麻酔を行います。

患者さんの状態によっては輸血ルート確保の指示が出されることもあります。

仰臥位に体位を固定してセッティングを行います。

皮膚切開

メスで上腹部を胸部剣状突起の下5cmから臍下5cmあたりまで正中切開を行います。

上行結腸を授動する

横行結腸に付着している大網を切除し、右胃大網動脈を残した状態で大網を切断します。

盲腸から上行結腸の外側に沿って壁側腹膜を切開します。

後腹膜の剥離を正中まで進めると十二指腸と膵頭部が見え、尾部に尿管が見えます。

この時に尿管損傷のリスクや十二指腸や横行結腸を損傷などのトラブルが起こることがあります。

血管処理

血管に沿って腸間膜の漿膜を電気メスで切開すると、腸間膜動脈から回結腸動脈まで走る動脈と静脈を処理します。

腸管の切除

回盲弁より口側10〜20cmの部位の回腸と横行結腸右半部に腸鉗子を2本ずつかけて、回腸・横行結腸を切離します。

吻合・再建

右半結腸切除後、回腸と横行結腸の腸間膜切離線を合わせて、回腸と横行結腸を端々吻合します。

消化管の吻合については、下記の記事で詳しく紹介しています。

洗浄

再建が終わると生理食塩水で腹腔内を洗浄します。

ドレーン留置・閉創

右側腹部の吻合部付近にドレーンを挿入して留置します。

ドレーンを留置したら閉創します。

右半結腸切除術のポイント

右半結腸切除術では大網の切離時に血管処理を行い結紮用の糸や針が必要となるので、スムーズに渡せるように準備しておきましょう。

後腹膜剥離の際には、尿管や十二指腸などの他臓器を傷つけてしまうトラブルも起こりやすいため、トラブルを予測して対応できるようにしておくことが大切です。

また、腸管を切除する時に使用した鉗子や電気メスの先端などは不潔として扱うため、器械の清潔不潔の区別を理解することが必要です。

右半結腸切除術に限らず、外科の開腹手術の時にはリガシュアーなどの器械を使用することも多いため、セッティングや扱いに慣れておくことが求められます。

右半結腸切除術に慣れるために

右半結腸切除術は大腸の手術の中でも比較的手術時間も短く、使用する器械も特別なものはありません。

血管の結紮を行うときはスピード感を求められるため、テンポよく素早く渡せるように準備しておくことが求められます。

慣れない間は手術の流れや使用する器械などが理解できないこともありますが、手術見学をするなどして勉強することが大切です。

私も新人ナースの頃は、手術のスピードについてけず大変でした。。。

右半結腸切除術の勉強にオススメ

大腸の手術は手術部位によって術式なども変わってきます。

右半結腸切除術は回腸と横行結腸を吻合するなど、吻合部位についてもしっかり理解しておくことが大切になります。

この参考書では、今回紹介した右半結腸切除術について手術の流れや術中の操作が詳しく紹介されているため、新人ナースの勉強に活用できる1冊です。

外科の一般的な手術について載っているので、予習や復習にも役立てる参考書になっています。

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