インオペの意味は知ってる?オペナースが経験したインオペ体験談

手術室で働いていると様々な医療用語や専門用語が飛び交っているのを耳にすると思います。

インオペは医療用語の一つであり、「手術不能」という意味で使われます。

外科の悪性腫瘍などの手術で見られることが多いインオペですが、まだ経験したことがないという人もいると思います。

今回は、オペナースが経験したインオペの体験談についてお伝えしていきます。

インオペとは手術不能を表す

インオペとは、英語のinoperableの略で、「手術不能」を表してします。

簡単に言うと、手の施しようがない状態のことです。

手術をするために入室して開腹したのにインオペってどういうこと?と思った人もいるかもしれません。

手術前に様々な検査を行いますが、手術ができるかどうかは身体の中を直接見なければ分からないことも多いのです。

悪性腫瘍の手術でインオペになることも…

外科の手術で多いのは、胃がんや大腸ガン、食道がんなどの悪性腫瘍によるものです。

悪性腫瘍の患者さんは増え続けており、手術で完治する症例も多いです。

事前のCTやMRIなどの検査を行っていても、実施に開腹してみると手術が出来なかったという例もあります。

それは、腹膜播種を起こしている場合です。

ガンが進行し、リンパ節転移をおこし、腹膜にまで広がってしまっている場合は、ガンの部位を切除できないため手術の施しようがないのです。

手術では、ガンの病変部位の切除や転移の可能性があるリンパ節を郭清してガンの転移を抑えますが、切除できない部位にまで広がってしまった場合はインオペとなることが多いです。

開腹して腹膜播種が見られたらそのまま閉腹して手術を終える場合もあれば、腸の手術であればストーマを造設して終わることもあります。

では、実際にオペナースが体験したインオペの体験談を見ていきましょう。

【ケース1】胃ガンの手術でインオペ

胃ガンで手術を受けられる患者さんでしたが、年齢も40代と若く術前の検査では手術が可能と診断されていました。

術前検査ではCTやMRIなど、胃ガンの一般的な術前検査を行い、所見では腹膜への転移は心配ないとドクターはコメント

術式は開腹での胃全摘術+ルーY再建法が予定されていました。

当日、手術が始まり開腹して中を診ていると腹膜に転移が確認され、念ため腹膜の組織を検査に回すと陽性という答えが返ってきました。

ドクターは腹膜に転移しているとまで予想しておらず、驚いていましたが、何もできないため手術開始から30分ほどで閉腹になりました。

3時間半予定のオペがすぐに終了

予定時間は3時間半のオペだったため、すぐに病棟に連絡を入れて事情を説明。

家族の方にオペ室の控え室に来てもらい、主治医が説明を行っていました。

閉創も終わり、抜管して麻酔から覚めた、まだハッキリしない患者さんに手術内容を説明。

ガッカリしたような表情が忘れられませんでした。

インオペになるといつもとイレギュラーな動きになるため、バタバタとしがちですが、冷静に対応することが大切だと思いました。

【ケース2】食道ガンの再手術でインオペ

以前、食道ガンの食道亜全摘の手術をされて、今回は再発の可能性があるということで再びオペになった患者さんでした。

以前のオペは2年ほど前であり、その後の経過は波はありましたが順調でした。

今回のオペでは前回の食道亜全摘を行い残った胃で再建を行っていましたが、今回はその胃にガンが見つかり手術で治療を行う予定でした。

患者さんの年齢は70代であり、前回の手術から体力が戻らず今回の手術も長期間栄養管理などを行い、最後の手術と言われていました。

家族は、この手術が終わったら在宅でゆっくり過ごしたいと考えており、手術に対しては前向きなのが印象的でした。

患者さん自身も、手術をすれば治ると思っていた部分が大きく、手術が成功して在宅に戻ることを目標にしていました。

結果は腹膜播種によりインオペ

手術の結果は、胃ガンが進行しており腹膜播種が見られたためインオペ

そのまま何もせずに閉腹になり、病室に帰室されました。

手術室の控え室で説明を受けていた家族の表情や涙ぐむ姿が忘れられません。

インオペになった時の対応

インオペになったら経験が浅い看護師は、焦って何をすれば良いか分からない人も多いです。

インオペになったら、直接介助は執刀医の指示を受けて閉腹の準備に取り掛かります。

閉腹で使用する洗浄水や針などを外回りに出してもらいましょう。

外回りは手術室の師長に状況を報告して、病棟に連絡を行います。

バタバタとしてしまい、対応できないと思ったらヘルプのスタッフを呼んで手伝ってもらうことも方法です。

まずは師長や主任に報告することを忘れずに!

インオペに冷静に対応するために

インオペはあまり頻度としては多くない症例かもしれませんが、常にインオペになるかもしれないという考えを頭に入れて行動することが大切です。

また、インオペのように状況が変わるとバタバタとしてしまい、連絡ミスなどが起こってしまうことがあります。

師長や主任に報告をすることで、師長から病棟へ連絡をしてもらえるなどフォローしてもらえることもあるので、まずはオペ室の責任者に報告することが大切です。

インオペになった時の対応などは、手術室によってマニュアルや決まりがあるので、職場の方法に従って行いましょう。

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