病棟ナースはココが知りたい!オペナースの申し送りが上達するポイント

手術室で働く新人ナースの中には、「病棟への申し送りが苦手」という人もいると思います。

慣れない間は、何をどのように伝えたら良いのか悩んでしまうもの。

患者さんの帰室のときは、病棟ナースもバタバタしているので手短に伝えることが求められます。

難しそうに感じる申し送りですが、伝えるポイントを押さえておけばスムーズに伝えることができます!

そんな手術室の申し送りですが、今回はオペナースの申し送りが上達するポイントを紹介します。

申し送りは必要事項を伝える

病棟ナースへの申し送りはいつも緊張する新人ナースも多いと思います。

「上手く伝えられない」と悩む人は、伝えるべきポイントが分かっていないことが原因です。

申し送りは、手術開始から終了まで全てを伝える必要はありません。

必要事項を簡単に的確に伝えることが必要なのです。

術後申し送りは病棟ナースにとって重要な情報

たまに申し送りの時に「詳しい情報は看護記録に書いておきます!」と伝えるオペナースもいますが、病棟ナースにとっては迷惑な話です。

患者さんが病棟に帰室した後の病棟ナースの動きを見ていきましょう。

帰室後は、患者さんの環境を整えバイタルサイン、モニター管理を行います。

一旦落ち着いたらリーダーに手術室からの申し送り内容を報告し、術後バイタルと観察を続けます。

この合間に自分の受け持ち患者さんの対応を行うため、カルテをじっくり読んでいる時間はないのです。

申し送りで伝えるポイント

申し送りでは、手術の内容や経過を適切に伝えることが必要になります。

  • 術式
  • INOUT
  • 輸血の有無
  • Vライン、Aラインの有無と位置
  • 術中体位
  • 術中のバイタルサインの経過
  • 最終バイタルサインの数値

これらは病棟への申し送りで最低限伝える項目です。

最低限伝える内容以外に、科目別で伝えるポイントがあるので押さえておきましょう。

一般外科

一般外科の手術は、大きく消化器外科と呼吸器外科に分けられます。

消化器外科

  • 切除範囲
  • 再建方法
  • 血管クランプの部位と時間(血管や臓器の吻合部位と本数)
  • バイオポンプの使用時間
  • ドレーン種類と挿入部位

呼吸器外科

  • 切除部位
  • ドレーンの挿入部位
  • 持続吸引ドレーン圧・エアリークの有無
  • 術後禁忌体位
  • 血管クランプの回数と時間
  • 体外循環時間

整形外科

整形外科ではインプラントの挿入部位などを伝えることが大切です。

手、足、人工関節置換、骨折整復

  • 駆血部位と設定圧、使用後の皮膚異常の有無
  • インプラント挿入部位、種類、数
  • 術後体位の指示
  • ドレーンの挿入部位
  • 術中輸血量

脊椎の手術(形成・切除・固定術)

  • インプラント挿入部位、種類、数
  • 硬膜外チューブの留置の有無
  • 術後の痺れの有無や運動機能の回復状態
  • ドレーンの挿入部位
  • 術中輸血量

脳神経外科

脳神経外科では、長時間になりやすいため皮膚トラブルの有無についても伝えることが大切です。

  • 安静度や術後体位
  • 禁忌体位
  • 術後の脳圧上昇と症状の有無
  • 開頭状態(頭蓋骨欠損状態)かどうか
  • 術後麻痺の有無
  • スパイなるドレナージの有無
  • 皮膚トラブルの有無

心臓血管外科

心臓血管外科では、ペースメーカーや人工材料の使用について伝えておくことが大切です。

  • 体外循環の使用、血管クランプの有無とクランプ時間
  • 自己回収血の有無、返血量
  • 術中から使用している持続薬剤の種類や量
  • ドレーン以外の挿入物
  • 使用人工材料の部位とサイズ
  • 内シャント作成時の術中、術後のシャント音
  • ペースメーカー留置後の設定
  • IABP装着時の設定

産婦人科

産婦人科では、術後に膣内にガーゼを留置することがあるので、忘れずに伝えましょう。

婦人科

  • 術後の挿入ガーゼの枚数

産科

  • 児の出生時間、性別、体重、アプガースコア
  • 児の外表奇形の有無
  • 児を娩出した母親の状態
  • 子宮収縮薬の使用の有無、種類、量
  • 脊椎麻酔後の覚醒状態
  • 硬膜外麻酔の有無

泌尿器科

泌尿器科では、還流液の使用時間について伝えることが大切です。

  • 経尿道的手術後の還流液の有無と使用時間
  • 尿管ステントの種類(左右)
  • 膀胱留置カテーテルのサイズと種類
  • 脊椎麻酔後の覚醒状態

手術の流れに沿って申し送りを行う

申し送りの話し方や伝え方が分からず悩んでいる人もいるかもしれません。

先ほど挙げたポイントを端的に伝えるのではなく、手術の流れに沿って申し送りを行うことで伝わりやすくなります。

実際の申し送りの伝え方について見ていきましょう。

胃全摘術の場合

消化器外科の胃全摘の申し送りを例に見ていきましょう。

「男性・〇〇歳の〇〇様の申し送りです。

胃がんに対して予定通り、手術時間3時間で胃全摘術が終わっています。

入室して硬膜外麻酔、全身麻酔実施しており、術中は血圧100台、脈拍60台、酸素100%で経過しています。

術中は特に循環の薬剤は使用せず経過し、最終バイタルは血圧130/60、脈拍65、酸素3Lマスクで100%キープしています。

INOUTは出血50g、輸液1000ml、尿量400mlです。

覚醒後は受け答え良好で、疼痛の訴えありません。

手術は、胃を全摘出しており、食道と十二指腸をルーY吻合、ドレーンは左横隔膜下、ウィンスロー孔に留置してドレッシング材で保護しています。

創部はドレッシング材使用し、出血なしです。」

一例ですが、申し送りは限られた時間で行わなければならないため、素早く的確に伝えることが大切です。

スムーズに申し送りができるために

新人ナースであれば、申し送りが上手くできないという悩みを抱えている人も多いはず。

患者さんの退室でバタバタとしている中で、スムーズに申し送りをすることはプレッシャーでもあります。

相手が怖そうなナースであれば尚更緊張してしまいますよね。

申し送りは病棟に帰る患者さんにとっても大切な情報なので、伝える部分はしっかり押さえておきましょう。

難しそうな申し送りも、ポイントを理解して実施することで出来るようになりますよ!

申し送りなどの手術看護の勉強にオススメ

申し送りは経験を積んで慣れていくことも大切ですが、伝えるべきポイントを理解することが重要です。

この参考書では、手術看護のキホンが1から丁寧に紹介されているので、新人ナースは持っておきたい1冊です。

術後の申し送りの方法や術中に見るべきポイントが分かりやすく載っているので、手術看護の勉強に活用できます。

実践編としてイレギュラーな対応も紹介されているので、基本だけでなく応用も身につけることができます。

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