手術時間が長引く理由とは?オペナースが語る手術室の裏側について

手術室で働いていると様々な手術を担当しますが、中には「予定時間より長引いて大変だった」というものもあります。

手術中は何が起こるか分からない状態でもあるので、予定通りに終わるとホッと安心しますよね。

しかし、病棟や家族から手術時間が長引いた理由について聞かれることも少なくありません。

今回は、手術時間が長引く理由について手術室の裏側をお伝えします。

手術の予定時間はあくまで”予定”である

手術を行うときは手術申し込み票などに手術時間が記載されていますが、あくまで予定時間なのできっちりその時間で終わるとは限りません。

手術によっては予定時間より早く終わるものや長引くものまで、手術によって様々です。

よく術前訪問に行くと手術時間について尋ねられますが、患者さんと家族には手術時間が長くなる可能性があることと、「目安の時間である」ことをお伝えしています。

手術予定時間は入室から退室までの時間

手術申し込み票やカルテに記載されている手術予定時間は、入室から退室までの時間が記載されている事が多いです。

手術予定時間は、患者さんの術前検査や症状によって出された時間であり、時間には個人差があります。

麻酔記録には、以下の3点が必ず記録されています。

  • 入室時間〜退室時間
  • 麻酔導入〜覚醒時間
  • 手術開始〜終了時間

入室から退室までの時間が、実際の手術時間として扱われます。

手術時間が長引く5つの理由

手術時間が長引く理由として、主に5つの理由が考えられるので見ていきましょう。

手術がスムーズに進んでいない

術前は様々な検査を行いますが、実際にお腹の中を見なければ分からないこともあります。

幹部の癒着が予想以上に酷く剥離に時間がかかってしまっている、出血が多く止血に時間がかかっているなど、手術がスムーズに進んでいない場合は手術時間が長引くことがあります。

特に、開腹手術の既往歴がある人は、腹腔内の癒着も考えられるので剥離に時間がかかる事があります。

術式が変更になった

手術によっては、術中の状況に合わせて術式が変更されることもあります。

例えば、ガンの疑いがある場合は、術中に生検を行い検査結果に合わせて術式が選択されます。

術中の検査に時間がかかっている

ガンの疑いがある手術などでは、術中に組織を採取して生検を行います。

術中迅速診断に検査を依頼しますが、検査に時間がかかり手術の進行が止まって手術時間が長引いてしまうこともあります。

術中に急変などのイレギュラーが起きた

手術中はイレギュラーな事が起こってもおかしくない状況であり、急変も起こります。

術中に急変が起きた場合は、麻酔科医の判断により手術の進行を止めて、患者さんの状態を優先させる事があります。

このようなイレギュラーな事が起きた場合は、対応により手術時間が長引いてしまうこともあります。

担当看護師の物品準備のミス

手術操作や急変などのイレギュラー以外に、人為的なミスにより手術時間が長引く事があります。

手術室ではあらかじめ必要な物品を準備していますが、担当看護師の経験不足により物品の準備ミスが起こる事があります。

そのため、術中に必要な物品を取りに行く間は手術の進行が止まってしまうため、手術時間のロスに繋がる事があります。

手術時間が長引いた事例

実際にオペナースが体験した、手術時間が長引いた事例について見ていきましょう。

担当ナースが検査に依頼することを忘れていた

術中に迅速診断が必要だったのですが、組織を検査に依頼するのを忘れてしまいました

ドクターからは組織を渡されただけで、指示がなく、標本用だと思っていました。

確認しなかった私も悪いですが、いつまで待っても検査結果が出ないことに気がついたドクターの指摘で発覚

急いで検査依頼をして、なんとか手術は無事に終わりました。

原因は確認不足によるもの

新人ナースは経験不足で慣れていないこともあり、術中にミスをしてしまうこともあります。

術中迅速診断が必要な場合は、手術申し込み票に記載されていることもあるので、事前にしっかり把握しておく事が大切です。

また、ドクターから組織を受け取った時は、必ず確認をする事が必要になります。

組織を受け取った直接介助はドクターに声かけをして確認し、外回りに指示を伝えるようにしましょう。

心停止を起こして手術が止まった

手術開始時はバイタルサインも問題なく経過していたのですが、術中に急変が起こり心停止が見られました

すぐに麻酔科医が対応し、バイタルは正常に戻りましたが、対応のため一時的に手術が止まったため、予定時間より手術が長引きました。

手術は継続され無事に終わりましたが、緊急時は物品も必要になりバタバタとしました。

循環動態は麻酔薬の影響を受けやすい

麻酔薬の影響や心疾患の既往歴などがある場合は、術中のバイタルサインの変動に注意しなければなりません

心停止や血圧変動、脈拍に異常が見られた場合はすぐに対応が必要になるので、指示された薬品を準備したりとバタバタとしてしまいます。

日頃からイレギュラーに対する対応を、しっかり身につけておく事が大切になります。

手術を安全に進めるために

手術中は急変や術式変更など、イレギュラーが起こることも多いです。

また、手術が長引く理由としてイレギュラーだけでなく、担当看護師の人為的なミスも挙げられるため、確認をしっかり行う事が大切になります。

手術時間が長引いてしまうと患者さんの家族の不安にも繋がってしまうため、術前訪問の時にしっかり説明をして理解してもらう事が不安の緩和につながります。

手術を安全に進めるためには、確認と準備をしっかり行いましょう。

術中のイレギュラーの勉強にオススメ

術中は様々なイレギュラーに遭遇することも多く、冷静に対応する事が求められます。

新人ナースの中にはイレギュラーな事が起こると、慌ててしまい対応できない人もいると思います。

この参考書には、術中で起こりうるイレギュラーとその対応方法について詳しく紹介されています。

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