手術室で行われるタイムアウトの目的と実施のタイミングとは?

手術室では手術開始前に、医師・看護師を含め全員で確認を行う「」の時間があります。

初めてタイムアウトを見た新人ナースや学生にとっては、ちょっとした儀式のようなイメージを持つ人も。

「タイムアウト」は医療事故を予防するためにも大切なステップであり、導入されている手術室も増えています。

今回は、手術室で行われるタイムアウトの目的と実施のタイミングについて、私の経験を交えながらお伝えします。

手術室で行われる「タイムアウト」とは?

タイムアウトとは、手術室にいる全員が手を止めて確認作業を行う時間のことです。

例えば、手術開始前に執刀医が次のような呼びかけを行います。

「タイムアウトを行います。〇〇さん(患者さんの名前)、右の変形性膝関節症に対して右のTKAを行います。」

この時は全員が手を止め、患者名、疾患名、予定術式の確認を行い、間違えがなければ手術が開始されます。

タイムアウトの目的

手術開始前に全員が手を止めて確認を行うタイムアウトですが、医療事故を防ぐ目的があります。

1995年にアメリカでは手術部位を左右取り違える医療事故が発生しています。

実際に日本でも医療事故は発生しており、社会問題に発展したケースも。

このような手術部位の誤認を予防するために、タイムアウトが導入されました。

タイムアウトが実施されていたタイミング

タイムアウトは基本的に手術開始前のタイミングで実施されます。

ここでは私が働いてた手術室で行われていたタイムアウトの実際について紹介します。

タイムアウトの進め方などは施設によって異なるので、職場のルールに従って進めてくださいね。

皮膚切開を行う直前に声かけをしていた

私が働いていた手術室では、皮膚切開を行う直前に看護師から声かけを行い実施していました。

ドクターから声かけをしてくれる場合もありますが、忘れて手術が始まってしまっていることもあったため、外回りナースが声をかける決まりがありました。

声をかけるタイミングとしては、覆布や器械の準備が整った状態で「メス」の声かけを行う直前です。

器械出しの看護師もタイムアウトが終わったことを確認するまでは、器械を渡さないようにしていました。

タイムアウトは手術の規模に関わらず、すべての症例で実施していました。

タイムアウト以外に確認していた時間

タイムアウトは手術開始直前に行われていた確認になりますが、サインインやサインアウトなど他の時間の確認も行なっていました。

私が働いてた手術室では、すべての時間をカルテ記入して記録することが決められていました。

入室時の時刻(サインイン)

患者さんが手術室に入室した時刻です。

サインインでは名前とリストバンドの照合、手術部位の確認を手術室にいる全員で行います。

麻酔導入時刻

麻酔が導入された時刻です。

手術開始時刻(タイムアウト)

そして、手術開始直前に行われるタイムアウト

手術終了時刻(サインアウト)

手術が終わった時刻をサインアウトと呼びます。

ここは特に全員で確認することはなく、執刀医の「手術終了」の声かけに合わせて時刻を記入していました。

麻酔終了時刻

麻酔が終了した時刻です。

退出時の時刻

手術室を出た時の時刻になります。

手術開始時間などは麻酔記録に記入するところがあり麻酔科医が記入しますが、看護師側でも実施していました。

タイムアウトを実施するときの手順

先ほどもお伝えした通り、タイムアウトは手術開始直前に実施します。

私の職場では看護師が声かけを行い実施するルールがあったため、その時の手順についてお伝えします。

看護師が声かけを行い実施していた

タイミングとしては上記でお伝えした通り、ドクターが「メス」と指示を出す直前になります。

タイミングを見計らいながら、「タイムアウトお願いします」と執刀医に声かけを行い、カルテを見える位置にセッティングします。

名前、疾患名、術式を読み上げ、全員で確認が済んだら「よろしくお願いします!」と全員で挨拶をしてから手術がスタートです。

全員に伝わるように声をかけることがポイント

タイムアウトは医療事故を予防するための大切なステップになります。

私が声かけを行う時は、全員に伝わるように大きなハッキリとした声で伝えるように意識していました。

慣れない新人の間はドクターに声を掛けるのが苦手に感じることもあると思います。

事故を予防するために決められたルールなので、堂々と自信を持って伝えましょう。

手術室の業務を安全に進めるために

手術室は閉鎖的な空間であり、大きな医療事故に繋がりやすい環境でもあります。

安全に手術を進めるために、タイムアウトや部位のマーキングを実施するなど様々な安全対策が行われています。

医療事故を防ぐためにも意識をしてしっかり行うことが大切になります。

手術室の仕事を理解できる参考書

手術室では様々な安全対策を実施しながら業務が行われています。

慣れない新人ナースの中には「なぜこんなことをしているのだろう?」と疑問に感じることもあります。

この参考書は、手術室の仕事の流れや根拠が詳しく紹介されているので理解しやすいです。

これから手術室で本格的に業務を始める新人ナースの教科書代わりにピッタリです!

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