手術室で働く人の中には、日勤のみやオンコール制などで働いているという人も多いと思います。
手術室の看護師は病棟と違って平日の日勤のみで働けることも魅力の一つに感じている人もいるのではないでしょうか?
病院の中には手術室で夜勤がある職場もあるので、転職したいけど夜勤がある手術室は避けたいと考えている人も多いです。
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手術室には4つの勤務体制がある
手術室は日勤のみの勤務のイメージがあるという人もいると思いますが、日勤のみやオンコール制などの勤務体制に違いがあります。
病棟であれば2交代制や3交代制の夜勤の勤務体制がありますが、手術室にも同様に違いがあるのです。
- 日勤のみ
- オンコール制
- 当直制
- 夜勤あり
これらが手術室の勤務体制になりますが、手術室に夜勤があるのを知らなかった人もいるかもしれません。
では、それぞれの勤務体制についての特徴を見ていきましょう。
予定手術以外は行わない【日勤のみ】
日勤のみの手術室では、予定された手術以外は行われないことが特徴です。
予定手術以外の手術が行われないので、救急搬送の受け入れを行なっていない病院が多いです。
看護師は平日の日勤のみの勤務で土日休みのところが多いです。
緊急手術の時に対応する【オンコール制】
オンコール制をとっているという手術室は多いですが、これは緊急手術が入った場合に出勤して対応するというものです。
オンコール当番などが決まっており、当番の日は緊急手術時の出勤に備えておく必要があるため、遠出ができない、飲酒できないなどの制限があります。
病院内で緊急手術のために待機【当直制】
当直制は病院内で待機をして、緊急手術があると対応するというものです。
やや緊急手術の頻度が多い手術室で導入されている傾向にあります。
夜間の緊急手術に対応する【夜勤あり】
夜勤は病棟と同様に夜間の手術対応や緊急手術に対応するものです。
緊急手術が多く、三次救急を受け入れている病院に多く見られます。
手術がない時は病棟の手伝いや救急外来を兼任して業務に当たることもあります。
夜勤は2次救急と3次救急がある病院に多い
夜勤がある手術室の特徴として、3次救急の受け入れを行なっている病院が多いですが、3次救急ってなに?と思った人もいるかもしれません。
- 1次救急
- 2次救急
- 3次救急
日本における救急医療体制は、都道府県が作成する医療計画に基づき重症に応じて第1次、第2次、第3次救急医療の3段階体制をとっています。
ではこの救急体制について見ていきましょう。
1次救急
1次救急は入院治療の必要がなく、外来で対処できる軽症の患者さんを対応する救急医療のことです。
比較的軽い症状の患者さんが対象となるため、各都道府県で数カ所ずつ設置されている休日夜間急患センターなどが対応します。
2次救急
2次救急は入院治療や手術が必要な重症患者さんを対応する救急医療のことです。
救急指定病院に当番で他の病院や開業しているドクターが集まり、休日や夜間の救急医療に当たっていることも多いです。
3次救急
3次救急は、2次救急では対応できない一刻を争う重篤な救急患者さんに対応する救急医療のことです。
救急救命センターや高度救命救急センターなどがある病院です。
このように救急医療は患者さんの病状に合わせて救急体制が整えられているのです。
夜勤がある手術室は主に2次救急、3次救急の病院に多い傾向があります。
規模の大きい病院は夜勤やオンコールが多い
手術は基本的に予定手術が組まれていますが、救急搬送されて手術が必要な患者さんへは緊急手術が行われます。
緊急手術は日中、夜間問わずに行われ、救急受け入れを行なっている規模の大きい病院で多くなる傾向があります。
日勤のみで働ける手術室もある
手術室で働きたいけど、オンコールや夜勤などはしたくない人もいると思います。
また、家庭と仕事を両立させるためにも、日勤のみで土日祝日は休みの職場が良いと考えている人もいると思います。
手術室はオンコールや当直制がつきものと考えている人もいると思いますが、日勤のみで働ける職場もあるのです。
日勤のみで働ける手術室は規模の小さい病院などになってしまいますが、中には規模の大きい病院でも日勤のみの求人が出ていることがあります。
日勤のみの求人は人気が高い
手術室でオンコールも夜勤もないという環境は働きやすいですが、日勤のみの募集はあまり見かけたことがないという人もいると思います。
実は、日勤のみで働ける募集は人気が高いため、病院側が公に募集を行なっていないことが多いのです。
転職サイトは非公開求人として、条件に合った人に紹介を行うという形で募集を行なっています。
このような条件が良い求人を自分で見つけることは難しいのです。
日勤のみの手術室で働きたいと考えている人は、一度転職サイトのアドバイザーに相談してみることをオススメします。