手術室は日勤のみの職場も多く、夜勤がある病棟の勤務と比べて規則的な生活が送れますよね。
でも、手術室によっては呼び出し体制をとっているところやオンコールがあるところも。
オンコールの日は電話がなると時間に関わらず出勤しなければならなため、家庭との両立が難しいという人も多いのではないでしょうか?
今働いているオペナースの中にも、手術室で働きたいけどオンコールはちょっと…という人も多いと思います。
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オンコールは基本的に自宅待機
手術室によっては、オンコール制度や緊急呼出体制をとっているところなど、職場によって様々です。
手術室で働く看護師は主に日勤の勤務になりますが、日勤帯以外での緊急手術などは夜勤スタッフがいないため対応することができません。
全ての勤務が終わったオペナースが終わった後の緊急手術にも対応するために、自宅で待機することです。
オンコール体制や条件なども病院によって様々なので、オンコール制度がある職場は確認しておくことが必要です。
オンコール体制時の条件
一般的なオンコールの条件としては、以下の内容です。
- 連絡が来てから30分以内で到着できる
- 一通りの手術を経験した手術室看護師
病院や医療施設によって条件は変わってきますが、連絡があってからすぐに現場に到着できることが条件となっています。
オンコール中はゆっくり休めない
オンコールは基本的に緊急手術が入った時などは緊急対応をしなければなりませんが、緊急手術がない場合はそのまま呼び出されることなく終わります。
電話のコールが鳴らなければ良いですが、オンコールの当番の日はいつ呼び出されるか、いつ電話がなるかという緊張感もあるためゆっくり休めないのが現状です。
オンコールの日は、電話がなってからすぐに対応しなければならないため、遠出や外食も難しく仕事が終わってからの時間をゆっくりすることができません。
そのため、オンコールが辛いと感じている人も多いのです。
また、子育てを行なっているママさんナースなどは、家事の合間や家族が寝た深夜に呼び出があれば対応しなければならないため、負担に感じている人も。
手術室のスタッフの人数も限られているため、全員でオンコール当番を回さなければ対応できないというところもあるようです。
オンコールの翌日も勤務がある
オンコール当番の日は、待機となるため呼び出しがない限り労働時間として認められません。
オンコール中は労働時間として認められませんが、手当は支給され、呼び出されて労働が発生した場合も労働時間分の給料が支給されます。
しかし、オンコール当番の深夜に呼び出された場合は、翌朝の日勤が免除されるというわけではなく、そのまま日勤帯も働かなければならないこともあります。
また、夕方から夜間の間に呼び出されて対応した場合も、次の日の日勤も通常出勤ということが多いです。
職場によっては、呼び出された時間帯によって次の日の出勤時間を遅らせるなどの対応をとっているところもありますが、人手不足の影響もあり休みまでは難しい状況です。
オンコールが辛いと感じている人も多い
オンコール体制は、呼び出されなければ何もありませんが、常に電話の前でいつかかってくるか分からないストレスがあります。
また、プライベートな時間が少なくなってしまう状況に、オンコールが辛いと感じている人も多いのです。
特に子育てをしているママさんナースにとっては、呼び出された際に子供の面倒を見てくれる環境や家族の協力が得られない場合は、オンコールに対応することが難しいです。
しかし、スタッフ全員が順番で対応しているため、オンコールを断ることは出来ず、無理をしながらでも働いているという人もいます。
オンコールがない手術室もある
オンコール体制が辛いと感じている人は多いと思いますが、オンコールは手術室だから当たり前というわけではありません。
オンコールがない手術室もあるので、オンコールをしたくない人は日勤のみの手術室を探すことも方法です。
- 夜間救急がない
- 予定手術のみを行なっている
- 緊急手術は行なっていない
これらがオンコールのない病院の特徴ですが、夜間救急のない小規模の病院はオンコールがないところが多いです。
そして、緊急手術の受け入れを行なっていない病院も緊急手術がないため、日勤のみのところがほとんどです。
オンコールがない病院は数が少ない
オンコールがない手術室はママさんナースなどには魅力的ですが、先ほど挙げた条件に合う職場を見つけようと思うと、数も少ないため難しい傾向にあります。
ほとんどの手術室はオンコール制度を取り入れているため、オンコール無しの職場は人気が高く求人自体が出ていないことも多いのです。
そして、人気が高いため募集を行なっていないということもあります。
転職のプロに相談することも方法
条件が良い手術室は人気も高いため、多くの病院では非公開求人として扱われており、紹介がないと面接も受けられないところもあります。
このようにオンコールがない手術室を探す際は、キャリアコンサルタントに相談することが一番の近道です。
キャリアコンサルタントは、看護師の転職に携わるプロであり病院の情報に関しても豊富な知識があるので、条件に合った病院を紹介してもらえます。
ネット上では公開されていない非公開求人も紹介してもらうことができるので、自分で探すより効率よく探すことができます。
オンコールがきつくなってきた、オンコールのない手術室で働きたいと考えている人は、一度相談だけでもされることをオススメします。