オペナースあるある?ヒヤリハット、インシデント体験談と対処方法

看護師として働いていると、患者さんの命に関わる看護行為や医療処置などを行う機会が多いです。

一つ間違えると、命に関わるインシデントやアクシデントなども。

新人看護師の中には、危うくインシデントを起こしそうになった経験をした人もいるのではないでしょうか?

手術室で起こるインシデントは、手術の進行と患者さんの命に直結してしまうため、気をつけなけなければなりません。

今回は、手術室で起きたヒヤリハット、インシデントの体験談と対処方法を紹介していきます。

「インシデント」と「アクシデント」は違う

看護師として働いていると、インシデントアクシデントなどのワードをよく耳にすると思います。

インシデントを起こすとインシデントレポートの提出を求められたりしますが、インシデントとアクシデントは意味が違います

それぞれの意味を見ていきましょう。

インシデントは事故の手前

インシデントの意味は、事故につながりそうなミスが起きてしまうことです。

手術に使用する薬剤を準備したが、使用する直前で違うものだと気がついて患者に投与することはなかった。

この場合は、使用直前に気が付き、事故には至っていないため、インシデントに分類されます。

アクシデントは事故が起きた状態

アクシデントは、ミスが起きて事故につながってしまうことです。

術中に血圧が下がったため昇圧剤を投与したが、間違えて降圧剤を投与してしまって容態が悪化した。

想像するだけでゾッとしてしまいますが、このように患者さんの身に影響を与えてしまうようなミスのことを、アクシデントに分類されます。

インシデントは、アクシデントの一歩手前の状態です。

しかし、インシデントに気がつかなければ、アクシデントに発展してしまうため敏感になることが大切です。

では、手術室で体験したインシデントを見ていきましょう。

ガーゼや針のカウントが合わない

手術を行う上での基本的なガーゼや針のカウントですが、手術器具やガーゼ、針などが、患者さんの体内に残留していないことを確認するために行われます

術中にカウントは行いますが、カウントが合わなくて大騒ぎ!なんてこともあるんです。

ゴミ箱からガーゼを発見

開腹手術も無事に終わって最後の閉創に。

外回りの先輩とガーゼカウントを実施すると1枚足りない

何度も数え直すも1枚だけが見つからず。

術中のガーゼカウントは合っていたため患者さんの体内に残っている確率は低いとはいえ、不安は募るばかり。

手術を一旦止めてもらってドクターも巻き込み一斉にガーゼを捜索しました。

結局、ゴミ箱からガーゼが見つかり手術が無事に終了しました。

ガーゼが足りない瞬間は本当に焦りました。(27歳・手術室5年目)

針が患者さんの服の上に

手術も終盤に近づきガーゼカウントと針カウントを開始。

ガーゼの数は合ったものの針のカウントが合わず、すぐに外回りの先輩に報告。

閉創が終わってしまっていたため、全ての器械と物品を引き上げてカウントするも数が合わないため、レントゲン撮影をしました。

すると、レントゲンに小さく針の影が映っていました。

結局、患者さんの体内ではなく、鎖骨あたりに針が落ちているのを発見。

手術終了後にドクターについた針が、そのまま患者さんの服の上に落ちてしまっていたようです。

体内じゃなくてよかったと思いました。(24歳・手術室3年目)

閉創前のカウントで合わないこともある

術中のカウントは合っていても、閉創前のカウントで合わなくなるということも珍しくありません。

特に閉創前は、直接介助も外回りもバタバタとしてしまうため、トラブルが起きやすいのです。

ガーゼなどのカウントが合わない時はどのように対処すれば良いのでしょうか?

カウントが合わない時の対処法

カウントを行って合わないと思った時点で、必ず外回りなどに声をかけましょう。

そして、一緒にガーゼを探してほしいと訴えることが大切です。

手術の雰囲気などで声を出せないこともあると思いますが、外回りの先輩だけでなく、ドクターにも聞こえるよう大きな声で訴えることがポイントです。

そして、すぐに全てのガーゼのカウントを行い、術野にあるガーゼも数えなおします。

清潔野でよくあるパターンとしては、以下の通りです。

  • ドクターがガーゼを握っている
  • オイフの間に挟まっている
  • 止血用ガーゼのカウントを忘れている
  • 検体を乗せたガーゼのカウント忘れ

ゴミ箱も全てひっくり返してカウントを行いますが、どうしても見つからない場合は、レントゲンを撮影し、患者さんの体内に残留していないことを確認します。

その後、患者さんが退出してから、ガーゼ探しを行うこともあります。

インプラントの取り違え

整形外科の手術であれば、インプラントなどを扱う機会が多いです。

インプラントは指定されたものや患者さんに合ったものを使用するため、サイズの取り違えなどがあると、アクシデントにつながってしまいます。

出したインプラントのサイズが違う!なんてこともあるんです。

サイズは同じでもメーカー違い

整形外科の手術で慣れていなかったため、ドクターに言われたサイズのインプラントを出しました

いざインプラントをはめようとするとハマらず、確認すると同じサイズでもメーカーが数種類あり、違うメーカーのものを出してしまったことが発覚!

インプラントは高いため、怒られましたが、手術前にメーカーの違いなども確認して把握するべきだったと反省しています。(28歳・手術室5年目)

インプラントの左右の間違え

整形外科の手術のドクターが怖くていつも緊張して大変でした。

インプラントを出す指示があり、外回りの先輩から受け取りましたが、一気に何個も出されてしまったため把握しきれず

言われるがまま焦りインプラントを渡すと、左右が違うことが分かりました。

きちんと確認していなかったことが原因でした。(25歳・手術室3年目)

インプラントの扱いは慎重に行う

インプラントは患者さんの体内に入るため、扱いも慎重にならなければなりません。

インプラントのミスを防ぐための対処法を見ていきましょう。

インプラントのミスを防ぐ対処法

インプラントの指示が出たら、ドクターに必ずサイズ、メーカーを確認してから出してもらうようにします。

外回りからインプラントを貰う際にも、再度2人で確認を行い、不安であれば、ドクターにもパッケージを確認してもらうことも必要です。

そして、インプラントを渡す際にも、〇〇のサイズ〇〇のインプラントですなどと声かけを行いながら渡すことで、ミスも防げます。

インプラントのパッケージなどは手術が終わるまではとっておき、マーカーなどがあれば、どの部位にどのインプラントが入っているかをメモしておくことも大切です。

器械の渡し間違え

器械出しは、ドクターに適切な器械を渡さなければなりません。

しかし、器械の渡し間違えがインシデントにつながってしまうこともあります。

特に手術操作では臓器など組織を扱うため、使用する器械も適切なものを使わなければ、臓器を損傷してしまう可能性もあります。

ペアンとコッヘルを間違え…

手術室に配属されて間もない頃でした。

手術にも慣れておらず、器械の名前にも自信がなく、指示された器械を渡すことで精一杯でした。

開腹の手術では使われる器械の種類も多いため、指示されるたびに必死でパニック状態でした。

そしてペアンの指示で器械台の上に並んでいた器械をそのまま渡したのですが、コッヘルだったのです。

腹部操作では鈎が付いている器械は危険なので使わないのですが、見た目が似ているため確認をせずに渡してしまいました

幸いドクターが使う前に気がついて、大事には至りませんでしたが、怒られました。(29歳・手術室2年目)

器械は確認してから手渡す

器械台に並ぶ器械は、見た目が似ているものも多いです。

見ただけでは鈎の有無を確認できないものもあります。

器械の手渡しミスを防ぐための方法を見ていきましょう。

器械の渡し間違えを防ぐ対処法

器械整理の時に、鈎ありのものと鈎なしの器械を、自分がわかりやすいように分けておきましょう。

そして、器械を渡す時には、必ず自分の目で確認することが大切です。

新人の頃は慣れておらず余裕もないため、器械を確認することを忘れがちですが、落ち着いて確認を行うようにしましょう。

インシデントを乗り越えて成長するために

手術室でのインシデントは患者さんの命に直結するため、怖いと感じている人も多いと思います。

インシデントがアクシデントに繋がってしまうと大変なことになってしまうため、普段から予防することが大切です。

インシデントは起こさない方が良いですが、起こしてしまっても落ち込む必要はありません。

今後同じことをしないために気をつける姿勢が大切です。

起こしてしまったインシデントは自分だけの体験ではなく、他の人が繰り返さないために共有していくことが、チームとして必要です。

インシデントの対応の勉強にオススメ

器械出しでは、様々なミスがインシデントやアクシデントに繋がります。

ガーゼや針のカウントだけでなく、検体の扱いにも注意が必要になります。

この参考書では、そんな器械だしの基本知識とイレギュラーの対応について紹介されているので、知っておくことでミスを防ぐことができます。

写真やイラストで分かりやすく載っているので、新人ナースの勉強にオススメの1冊です。

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