国家試験を合格してやっと憧れの看護師として働けるという新人看護師も多いと思います。
でも、就職先で気になるのは、配属先ですよね。
希望部署に配属されたという人や希望ではない部署に配属されてしまったという人いるのではないでしょうか?
特に手術室は特殊な環境なため、何から勉強をしていけば良いか分からないと悩む新人看護師も多いです。
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手術室は器械を覚えることから始まる
手術室の看護は病棟とは違うため、配属されて間もない新人看護師は戸惑うことも多いと思います。
新人看護師は、最初に直接介助から始めることが多く、直接介助を行うためには、手術で使用する器械を覚えなければなりません。
器械を覚えるコツは理解すること
手術で使用される器械を覚えるためには、使用される器械の名前と使い方をしっかり理解することが大切です。
器械の覚え方については以下の記事を参考にしてみてください。
前日に先輩から手術に関して指導を受けたら、しっかりメモを取っておきましょう。
そして、自宅に帰ったらそのメモを見ながら、まとめノートに分かりやすくまとめなおします。
使用する器械の名前と使用場面、器械の特徴をしっかり書いておくと覚えられます。
術式の流れは頭の中でシュミレーション
手術で使用される器械を覚えることも大切ですが、直接介助をこなすためには、手術の術式と流れを覚える必要があります。
自分がつく予定の手術の流れを理解するためには頭の中でシュミレーションを繰り返すことです。
- 何を目的とした手術なのか
- カラダのどこを手術するのか?
- 何を摘出、切除するのか?
- 摘出、切除後はどこをつなぐのか?
- 何を使ってつなぐのか?
これらの項目を考えながら、シュミレーションや解剖生理の参考書を見ながら理解していきます。
幽門側胃切除の場合
例えば、幽門側切除術の手術の器械だしを行う場合を見ていきましょう。
- 手術の目的は?→早期胃がんの治療を行うため
- 手術部位は?→胃
- 摘出部位は?→胃の下部2/3とリンパ節
- 摘出後の再建方法は?→ビルロートI法で残った胃と十二指腸を吻合
- 吻合方法は?→機械吻合器を使って吻合or両端針で手縫い吻合
このように順序立てて頭の中でシュミレーションを行うことで、手術の目的や流れを理解することができます。
ノートに先ほどの項目を書き出して、埋めていくことも方法の1つです。
積極的に手術の見学を行う
手術に慣れるためには数をこなしていくしかありませんが、早く慣れるためには、積極的に手術の見学を行うことも方法です。
自分の担当手術の空き時間などを利用して、他の部屋で行われている手術を見学させてもらい、先輩の器械だしを見ることも勉強になります。
新人の間は余裕がなく、自分の器械出しを客観的に考えることは難しいです。
しかし、先輩などの他人の器械出しを見ることで、自分の器械出しを見直すこともできます。
上手い人の真似をすることが上達の近道
先輩の器械出しを見ていると、手術ごとに工夫をしている人もいるので参考になります。
器械出しに早く慣れて、手術を1人で任されるようになるためには、人の技術を見て真似をすることが一番の近道です。
先輩や主任に声をかけて、積極的に見学させてもらいましょう。
分からないことは必ず聞く
手術の説明を受けている時や、見学をしている時に疑問が出てくると思います。
分からない部分を放っておくと、分からないままになってしまいます。
分からない部分があれば、必ず先輩に聞いて解決することが大切です。
ドクターに直接聞いて解決することも方法
術式や使用する器械など、ドクターによっては新しいものを導入することもあります。
使用方法や目的などが分からないときは、キャリアを積んだ先輩ナースも、ドクターに直接聞くことが多いです。
効率よく勉強を進めるために
手術室の勉強は、手術で使用する器械を覚えることからスタートします。
器械は種類や数も多いので、新人ナースは覚えることに苦労する人も多いです。
手術に慣れ、効率よく勉強を進めるためには、分からない部分はすぐに解決して、身につけることが大切です。
手術器械の勉強にオススメ
手術で使用される器械は、数や種類も多いので、覚えられないと悩む新人ナースも多いと思います。
手術に慣れるためには、手術を経験することが一番の近道ですが、器械を覚えなければスタート地点に立てませんよね。
この参考書は、手術で使用する器械が、写真で紹介されているので分かりやすいです。
使用する目的や器械の渡し方、持ち方など細かい説明が載っているので、器械出しの勉強にぴったりです。
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